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全身を整える経絡治療
経絡治療というのは、症状の感じられる箇所に直接施術を行うのではなく、肘から先で膝から下の手足のツボを使って、体全体のバランスを整えることによって、どこに症状があろうともまとめて消えていく、そういう治療法です。普通はハリによって行います。
これには診断技術とともに、教科書的なツボの位置ではなく患者の体からその人の本物のツボを探り当てる技術、そしてハリの手技そのものも要求されますので難易度が高く、これをきちんと行えるハリ師はそれほど多くはありません。
治療の考え方ですが、漢方では内臓系を、肝・心・脾・肺・腎の5つに分けます(西洋医学の内臓の分け方とは、名前は同じでも指しているものは異なります)。その5つの経絡(ツボのグループであり、ツボのライン)の1つずつに、五行 木・火・土・金・水の5種のツボが割り当てられていて、5x5=25個の五行穴と言われるツボがあり、診断によって使う経絡と五行を決定するのです。
経絡治療が基本的にハリによって行われるのには理由があります。あまり表立って言われませんが、経絡を通して内蔵を働かせるために、気(気功)が作用していまして、術者が手元で治療量を測りながら細かく調整するためにはハリという道具がピッタリだということです。
しかし、灸や温灸でできないわけではないんですね。ハリの場合と少し効き方は違いますが、全く効かないわけではありません。温灸1回、2回などという大ざっぱな分量にはなりますが、それでも十分実用的であると思います。遠隔地などで治療に通ってこられない患者さんには、ツボを指示してやってもらうことができますので、特効穴だけの治療に比べれば、はるかに有効なのです。
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